駅メモ 山口県鉄道一人旅①
出雲から下関を経由して大阪まで。今回は中国地方をぐるりと回る青春18切符鉄道旅。
今回のコース(平日)
【1日目】
大阪→夜行バス→出雲→休憩→出雲6:49→8:10温泉津→休憩→温泉津10:42→12:13益田→休憩→益田13:28→15:17長門市15:20→16:35小串16:40→17:25下関
【2日目予定】
下関→山口→新山口→津和野→休憩→津和野→山口→岩国
【3日目予定】
岩国→錦町→岩国→横川→横川駅前→バス→広域公園前→新白島→広島→小休憩→三次→休憩→三次→府中→福山→岡山→姫路→大阪
前回の鉄道旅はこちら
青春18きっぷ 小浜線鉄道旅【再訪】 - 関西発 駅メモ攻略 全駅制覇で日本周遊を目指してます。
大阪発 青春18切符山口県遠征
中国地方の山陰側は列車の本数が少なく向きによっては接続も芳しくありません。
さらに山口県の路線の作りが8の字になっているので、中央部を縦断する美祢線をレーダーで取得するにしても閑散路線のシャトルランが最低でも一回は必要になります。
山口県攻略を考えるにあたり、起点選びが重要になります。
島根県西部と山口県を取得するにあたり、2つの方法が考えられます。
①米子や松江、出雲を起点に山陰地方から回り、山口線をシャトルランして、関西へ戻る。
②新幹線によるワープを使って下関や新山口を起点に山口県山間部をシャトルランしてから山陰本線で出雲や米子を経由して関西へ戻ってくる。
今回の遠征では、①の山陰本線から回ることにしました。
大阪から出雲まで特急を使っても5時間半で1万円近くかかることから、出雲までを夜行バスで移動した後、青春18きっぷを使って出雲を起点に山口県と中国地方の残りの部分を取得します。
中国自動車道 大阪〜出雲
今回もいつもの青春18きっぷの格安旅。中国地方の山口県をコンプリートします。まずは大阪から夜行バスでスタート地点の出雲へ。
三田近くの吉川JCTまでを阪急宝塚線に沿って落合JCTからは米子に向けて北上していきます。すでに山陰地方に向かう高速道路周辺はすでに取得済み。ポチポチしながら中国自動車道へ。
出雲までの中国自動車道から取得できる路線は、津山〜播磨新宮〜姫路を走る姫新線ぐらいなものでしょうか。先の津山〜新見間は、美作追分駅あたりで芸備線と別れて北上するのでチェックインだけでのコンプリートはできません。レーダーブースターを使うにしても新見まで距離がありすぎる気がします。
新見駅からと美作追分駅から双方向からレーダーを飛ばせばコンプリートできるかもしれません。眠ってしまっため確認できず、気づいた頃には出雲に到着していました。
伯備線と姫新線をレーダーで路線コンプリートができたのであれば、岡山県山間部攻略が多少楽にはなるのではないでしょうか。
出雲発 青春18きっぷ旅〜山陰線 出雲〜温泉津
本日は出雲から青春18切符で列車旅のスタート。夜行バスの到着から列車の時間まで時間潰し。名物の出雲そばを食べようにも夜明け前ではどこも店が閉まっています。
駅近辺で開いている店といえばモスバーガーと駅のセブンイレブンぐらい。お土産用の出雲そばを買っててホームへ向かいます。
関西にある出雲そばの店は関西風に味を合わせているので、現地の蕎麦とは違う出雲風そばといった感じ。
本場の出雲そばは、平麺の蕎麦に濃い目の甘いツユが絡み出雲風蕎麦とは全く別物。
お土産のそばを選んでいるうちに列車が到着しました。列車には数名の高校生が乗っています。
夜明けの日本海を見ながら、ひたすら西へ。
山陰本線を走っていると赤い瓦屋根が目立ち始めます。
この赤い屋根瓦は石州瓦と呼ばれ、寒さに強く水を通さない丈夫な日本三大瓦の一つなのだとか。
冬場は大雪になる土地柄なので、屋根や家の作りにも地方独特の特徴が見られます。
日本海を見ながら、海がよく見える駅の田儀駅、鳴き砂で有名な琴が浜海岸のある馬路駅、サンドミュージアムのある仁摩駅を通り過ぎていきます。
山陰地方の島根エリアは琴姫伝説と呼ばれる逸話や、ヤマタノオロチ伝説のような神話がいくつもあるので、夏場であれば神話探訪の散策でもしてみたいところです。
※参考サイト
大田市駅近辺で以前に乗車した三江線にレーダーを飛ばしてみた所、竹駅あたりまでしか届かず、反対側の三次駅からレーダーを飛ばしても35駅ある三江線はレーダーではコンプリートはできません。
廃線になった三江線は何かしらの方法での攻略が必要になります。路線バスを乗り継ぐしかないようです。
三江線での旅を思い出しながら、難読地名で有名な温泉津駅に到着。
読み方は……
ゆのつ が正解です。
読んで文字のごとく、ここは有名な温泉があるとのことで、途中下車して少し寄り道。
夜行バス到着後の出雲駅から寄り道せずに下関方面に向かう場合は、益田駅に10:44に到着するので、長門市駅で3時間近く待ち時間が発生します。
益田駅近辺には特に時間を潰せるような場所はなかったので、出雲〜益田間ではどこか寄り道して上手く時間を使うことをオススメします。
山陰本線鉄道旅 温泉津散策
温泉津駅には世界遺産に認定された温泉があるそうで少し寄り道。
温泉津駅前から町営バスで薬師湯まで送迎してもらえます。列車の時間に合わせてダイヤが組まれているので、よく確認して到着時間を合わせましょう。
140円を払って温泉津温泉薬師湯に到着。平日の朝一なので、近所の常連さんと思われる人が一人のみ。ゆっくり温泉に浸かり夜行バスでの疲れをゆっくり落とします
薬師湯は小さなお風呂ではありますが100%源泉掛け流しとあって、お湯の質はかなりいいみたいです。
上がった後は、番頭さんに上でゆっくりしていって、と勧めてもらい二階のテラスで火照った体を冷まします。帰りのバスの時間まで、コーヒー牛乳を飲みながらいましたが、100%源泉の湯のおかげか、いつまでも体はホカホカです。
帰りのバスは普段バスに乗る人が少ないせいか、乗客に気づかず通り過ぎることがありますので、しっかりと自分の存在をアピールしましょう。
時間ギリギリに行こうものなら、たぬきの柄の車は目の前を走り抜けて行きます。
(筆者は置いていかれてしまいました。)
置いていかれてしまうと温泉津温泉の街並みを見ながら駅まで歩いて15分。温泉津の町並みは家の街灯が特徴的。
床屋の看板が笑いを誘います。
なかなか洒落の聞いたオーナーです。
温泉津駅近くにも別の日帰り温泉施設がありますが、営業時間は夕方から。下関や益田から出雲方面に向かう工程ならば時間を合わせて立ち寄れるのではないでしょうか。
※参考サイト
https://www.ginzan-wm.jp/spot/1772
15分ほど歩いて温泉津駅に到着。温泉津駅ではJAが切符販売を代行しているので、駅舎に売店などはありません。
駅ホームの待合室で通貨列車を見送りながら列車の到着待ち。もしも退屈で退屈で待ちきれないようであれば、逆方面の出雲方面に進んで待ち合わせ列車をこちらから迎えに行きましょう。恐らく仁摩駅がちょうど接続駅になるはずです。
青春18切符の、なせる技ですが、目的地への到着時間は変わりません。無事に益田駅に到着しました。
山陰本線 益田〜長門市
益田駅前は平日の昼間でも閑散としていました。いくつか居酒屋があるものの昼間は営業しておらず駅近辺で唯一開いていた大阪王将で昼休憩。
500円のワンコインランチ。安定の大阪王将の味で、安さには敵わない。
駅から少し離れた場所には、出雲そばの店や、益田でも有名な郷土料理の店がありますのでぶらっと歩いて食事を楽しむのもいいですね。
悩んだ店は、
どちらも山陰地方特有ではありますが、やっぱり値段に勝るものは無し。大阪王将で充分お腹いっぱいになり満足しました。
益田駅で最大射程+18でレーダーを飛ばした場合、山陰本線東側は須佐駅、山口線は津和野駅まで届きます。益田市〜長門市区間では山口線の仁保駅まで届きました。
仁保駅まで取得しておけば、山口線を完乗せずとも山口駅でレーダーを飛ばして折り返してコンプリートできそうです。
当初の予定どおり益田駅からさらに西の長門市駅へ向かいます。今日は線路の点検日らしく列車は東萩止まり。
到着したのはキハ40系のラッピング車両。
(東萩からは代行バスで長門市に向かいます)
益田駅から東萩まで日本海の車窓が続きます。昼間になって晴れてくると、綺麗な日本海が車窓に広がります。
こうして山陰本線に乗っていると日本海の海岸線がよくわかります。
東萩で代行バスへ乗り換え。今回は運がいいのか悪いのか、長門市〜東萩間の駅舎を見ることができました。
東萩でレーダーを飛ばした場合は+16で山口線は篠目駅まで、益田方面へは宇田郷駅まで届きました。
代行バスでなければ18時前には下関に到着します。今回は運が悪く代行バスとなったので長門市で一時間の接続待ち。今回の運転取り止めは期間限定のようなものなので、本来であれば列車ダイヤどおり15:20小串行きに乗り換えることができると思います。
山陰本線 長門市〜下関
長門市駅で一時間待ちです。時間を潰すならば、駅中の小さな売店と、駅前のお土産屋さんのカフェコーナーとその2階のカフェぐらいでしょうか。時間があれば、バスで仙崎方面に行くのも良さそうです。
長門市駅前には長門市、駅近の宿検索で唯一出て来るホテル(左下写真)があります。かなり安いので、寝るだけという方ならばおすすめです。
長門市駅で美祢線へレーダーを飛ばして、南大嶺駅か美祢駅まで飛ばしておけば、山陽本線の厚狭駅からレーダーでコンプリートできます。
長門市駅からは盲腸線の仙崎行きの列車が出ています。益田から同じ列車に乗っている18キッパーの殆どが仙崎駅に向かいました。筆者は他の乗客と別れて、日本海に沿って下関を目指します。
朝から長い時間列車に乗って、既に夕暮れ時。こうなると車窓から見える景色は駅のホームぐらい。基本的には駅以外の車窓は真っ暗。冬場の遠征は早く日が落ちるのが辛いところです。
小串駅で乗り換える頃にはあたりは真っ暗。本州の最西端の駅を見て、変わった名前の駅を見て、
景色が見えないまま長門市から約2時間。ようやく下関に到着。これで日本最長路線の山陰本線をコンプリートしました。
長くなりましたので次回へ続きます。
青春18切符ひとり旅 下関観光⑥-② - 関西発 駅メモ攻略 全駅制覇で日本周遊を目指してます。
出雲以西の山陰本線については、列車の本数が少ないところが難点。山陰本線から津和野を超えて、山口駅近辺までレーダーを飛ばすこで工程がかなり容易になります。
「電友の皆様に感謝」
京都から下関まで続く日本最大の路線である山陰線は日本海の景色がずっと続きます。山中に点在する家々や朝昼晩の日本海を見ながらの鉄道旅は退屈しません。
ただ冬場は夜が早く真っ暗になってしまうので、できれば夏場に行く方が景色を楽しめる時間が長くなるのでおすすめです。
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