青春18きっぷ東北鉄道旅④-①
盛岡から北上線を使って奥羽本線に入り、山形駅で一泊しました。本日は山形駅からのスタートです。
☆1日目
大阪→関西空港10:30→11:45新潟空港→新潟
新潟→観光→新潟15:43→17:06村上17:11→18:42鶴岡→休憩→鶴岡20:29→21:02酒田
☆2日目
酒田7:55→9:41秋田10:16→11:11大曲11:16→11:38角館→休憩→角館13:58→16:20鷹巣16:47→17:05大館17:35→(十和田南)→20:38盛岡
☆3日目
盛岡7:44→8:00雫石8:10→8:26盛岡8:42→10:51釜石11:31→13:10花巻13:25→13:36北上13:40→14:51横手15:01→16:28新庄17:22→18:35山形→休憩
山形→佐沢線→山形
★4 日目
山形8:55→10:22仙台10:45→11:29小牛田11:36→12:49女川→休憩→女川→石巻→仙台→17:41仙台空港18:45→関西空港→大阪
前回の続きです。
関西発 駅メモ遠征 奥羽本線鉄道旅 - 関西発 駅メモ攻略 全駅制覇で日本周遊を目指してます。
最終日は駅メモは女川観光をします。
今回は山形発、青春18きっぷ鉄道旅。
駅メモ 東北遠征 山形県
日本海側の羽越線から奥羽本線へ入る山越え路線については、次回遠征で全てコンプリートできそうです。
続いて奥羽本線から宮城県に抜ける山越え路線は今の山形にいる状態では、どの方向に進んでも折り返しの乗車が必要になってしまいます。
赤線部分の米沢今泉赤湯付近はレーダーでなんとかなりそうですが、山形宮城福島の間の路線重複はやむを得ません。
また、これらの路線は仙山線が少し多いものの、どこも本数が少なく接続に苦労することになりそうです。
今回はどの方面に向けてスタートしてもどこかの路線が重複することになるため観光をメインにして、次の遠征で残りの山形宮城福島を回る工程を立てることにしました。
山形県のコンプリートを考えるならば、宮城岩手を絡めて二回の長期遠征計画を立てて、考えると良いと思います。
仙山線 山形〜仙台〜女川
本日は山形駅からのスタートです。山形駅前は結構都会で多方面にバスが出ています。
今回の目的は女川観光。関西発〜というよりも、山形発の青春18きっぷ鉄道観光がメインとなります。
仙山線に乗って奥羽山脈を越えていきます。
山形県の観光地の山寺。駅名の通り、見るからに山。
ドラクエウォークのお土産の場所が山寺に設定されています。山を登った所にポイントがあり、冬季は閉鎖されることから、かなりの難所と呼ばれています。
というより、ドラクエのお土産スポットは、佐渡ヶ島とか袋田の滝とか、鉄道旅でのコンプリートは難所ばかりですが………。
山寺に拝観するならば、往復の所要時間が一時間半とのことなので、もう何本か早い列車に乗る必要があります。
次回遠征で時間があるようなら登ってみます。
面白山高原駅。ハイキングの格好をした人はみんなここで降りていきました。この先の仙山トンネルを抜ければ宮城県に入ります。
ここまではリュックを背負った乗客ばかりでしすが、面白山高原を越えれば電車の中はガラガラになりました。
どちらも大きなリュックを背負っているハイカーと18キッパーの違いは、サファリハットを被っているかどうか。
18キッパーは基本的にキャップかノーハット。こうやって見ると、18キッパーもなかなか結構特徴的なものです。
トンネルを超えて宮城県に入ると、仙台へ進む下り斜面は乗っていてもわかるぐらいの急な傾斜で、全てが斜めに見えてきます。
仙台駅。相変わらず凄い人。以前に来た時も思いましたがさすが東北地方最大の都市です。取り急ぎ小牛田行きのホームへ。岩手方面に向かう人が多いと思っていましたが、8番線ホームは閑散としています。
構内にいたあれだけの人はどこに行ったのやら。
岩切駅付近で東北支線を忘れずにレーダーで取得しておきます。
岩切駅を過ぎて、小牛田で女川行きに乗り換え。地図では近くに見えましたが、仙台から小牛田までは結構な距離がありました。
今後乗り換え予定の前谷地駅はこんな感じ。次回遠征では、あまり待ち時間のないように工程を組みたいものです。
石巻駅で少し待ちあわせのための停車時間がありまして女川線に入ります。駅メモでは石巻からレーダーを飛ばせばコンプリートできますので、あえて乗車する必要はありません。
女川線
石巻を過ぎた女川線は、すぐに女川湾近くを走ります。光が反射した水面がキラキラと。夏の海を見ながら知らない街へ行くことと相まって陽気な気分にさせてくれます。
鉄道旅では天気が良くてナンボであります。
湾に沿って、対面の陸地を見ながら、
トンネルを抜ければもうすぐ女川駅です。
山形から四時間で女川に到着しました。仙石線経由であれば3時間ほどで到着できます。
女川観光
女川に到着。観光を終えた人と入れ替わり。女川駅はスーパー銭湯になっていて、海が一望できるお風呂は一度入ってみたい。
駅前から眺める女川テラスは、奥に抜ける通りと先に広がる海と空が美しい。
女川のグルメサイトで有名なのは海鮮丼ではありますが、三陸名物はホヤという貝が名物。
そこでホヤスパゲッティ。
食べたことがない食材でもイタリアンならば、そうそう外れることはありません。
初めて食べるホヤは、貝の歯ごたえと同じで料理人の腕がいいのか生臭さはなく塩味が効いています。見た目のオレンジとは裏腹に普通の貝です。弾力がある分美味しい方の貝の部類に入ります。
普通に海鮮を食べるならば、飲食店よりも近くの市場がオススメ。生ウニやら刺身やら寿司やらが販売されていて、イートインスペースで食べることができます。
この生雲丹で500円とはお買い得。
ノボリには女川B級グルメのチンマパン。
ではなくて秋刀魚パン。鯖サンドみたいなものでしょうか。
女川テラス先の港には津波で傾いた交番がありまして、後世に語られていく女川のモニュメントになっています。
港近くのファミリーマートで缶コーヒー片手にベンチで一休憩。観光客が鳴らす鐘の音と鳥の鳴き声、海の匂いに涼しい風、青い空に気持ちいい日差しにと時間を忘れてボーッと海を眺めていました。
女川テラスの復興は、元に戻すのではなく、以前のものを残しつつまた新しいものを1から作り直して街づくりがされています。
復興と言っても、どんなものや事柄でも、一度無くなってしまえば以前と同じに戻るというのはもうなくて、それでも無くなる前の物を忘れずに、新しく変わっていく中でさらに新しく進んで行くんだなぁ。
なんて、賑やかになりつつある女川エリアを見てそんなことを感じました。
そんな新しい街並みはずっと見ていられる素敵な景色です。
海と街並みを見ながら、ひとっ風呂をと思っていましたが、どうやらガラスが破損したらしく駅の銭湯は閉館中。
そのため、予定より一本早い列車で仙台へ戻ります。女川から山形へ戻る場合は19時過ぎの列車に乗るように。
恐らく一日遊んでも、17時頃には帰るか。となると思われます。青春18きっぷで観光するならば、一駅の観光の時間を長すぎず短すぎず3時間〜4時間程度で見込んでおきましょう。
仙石線
女川から石巻へ戻りました。石巻から仙台に行くにあたり、仙石線と仙石東北ラインの二種類の路線があります。
仙石東北ラインは新快速専用路線のようなもので、仙台には仙石線に比べて30分早く到着できます。ただし、松島の日本三景を見るならば松島公園で下車になりますので、仙石線に乗る必要があります。
関西の新快速は普通列車と同じ路線を走り同じ駅を通過して行きますが、東日本では目的地は同じでも〜ラインという名前を変えて別の路線、独自の駅を通ります。
間違える人が多いので注意してくださいね。と駅員さん。
ということで待ち時間。駅前のポストはジャイアンではない、石ノ森章太郎作の何かのキャラクター。近くにはイオンもありますので待ち時間に買い出しをするならば、丁度良い駅です。
仙石ラインから見える鳴瀬川。川のど真ん中にある長い三角州が遊歩道になっていてます。これだけ長い三角州も珍しい光景です。興味本位で歩いて行くと引き返すのも大変そうな。
松島エリアの近くでは、日本三景が垣間見えます。この天気であれば、以前と違って綺麗に見えそうです。
※参考記事
駅メモ 青春18きっぷ旅 仙台観光 - 関西発 駅メモ攻略 全駅制覇で日本周遊を目指してます。
仙台駅付近の地下鉄は前回の遠征で取得しているので、特にすることもなく仙台駅に到着。午前中もそうでしたが、夕方になっても相変わらず人が多い。今までのローカル線が嘘のようです。
女川から山形へ戻る場合は、19時過ぎの列車に乗って、帰りに仙台駅で寄り道して晩ごはん。22時過ぎの山形行きに乗れば帰れます。
山形を出発して、女川でランチと温泉に入り、日本三景の松島公園を観光して、仙台で晩ごはんに牛タンでも食べてと。
女川エリアは、山形からの青春18きっぷ鉄道旅としては理想的な所かと思います。
仙台空港線
今回の遠征ももうすぐ終わり。東北地方で最後に乗る仙台駅空港線はかなり混んでいました。こちらの車内は18キッパーではなく、旅行者や仕事で来ている人が多い印象でした。
車内では、主張中と思われるサラリーマンが
「地域限定のスタバのコーヒーを飲むのを忘れた。」
丁度スターバックスでは、それぞれの都道府県限定のフラペチーノを期間限定で販売する都道府県応援キャンペーンをしています。
こちらは全て都道府県のフラペチーノを飲んだ人のとても面白いブログです。
仙台空港にはスタバはないらしく、サラリーマン達はスマホで慌ただしく調べています。
「名取駅で地下鉄に乗り換えて 杜せきのした駅のイオンに行けばあるぞ。」
と同僚のサラリーマン。
ちょっと行ってくるわ。と名取駅で降りるサラリーマンに向かって、別の同僚女性が
「私のも買ってきて」
なんて、一言が。
男性は二つ返事で
「わかりました。」
なんて言うものの、買って空港に戻る頃には、氷も溶けてコーヒーもヌルくなっているでしょうに。
電車に残ったサラリーマンは、
「間に合うのかアイツ?」
って。あれだけ煽っておいて………。
そんな会話を聞きながら、仙台空港に到着。
時間ギリギリでも途中下車させてしまうスタバの都道府県限定企画。こんな企画が他にも増えれば、旅に出る楽しみも増えるのに。
きっとお目当ての県のフラペチーノを飲むために旅行した人も多いはず。
駅メモも同じく旅へ出るきっかけや旅の楽しみを増やす便利なツールかと思います。
ただ、ハマりだすと
旅行のついでに駅メモをする、
ではなく、
駅メモをするために旅行に出る
というように目的が真逆になりますか、きっかけになれば、ゲームでもスタバでも観光でも何でもいいのです。
知らない所に行くことはそこがどんな所であれ、きっと楽しいはずです。
仙台空港
仙台空港駅では18きっぷの精算する人が多く有人改札が混むので、時間に余裕を見るようにしてください。
筆者も並んで400円を精算して空港へ。空港の飲食店は少し割高にはなりますが、今のうちに食事をしておきます。本来ならば仙台駅で食べておくのが理想です。
仙台空港の保安所を抜けて乗り場へ向かいます。ピーチ航空は10番乗り場。
しかし、どこの空港もLCCの乗り場は遠い。
10番乗場の看板まで来てすぐに乗り場かと思いきや、急に人気と賑やかさがなくなり、裏口のような雰囲気に。
乗り場は、どうやらもう少し先の模様。
長い通路は先が見えない。
まだ?
この距離を歩いて、ようやく遠くの方に乗り場が見え始めました。手前にトイレがありますが、注意書きにも書かれていますが乗り場と、トイレの距離が半端なく遠い。
仙台空港のLCC乗り場まで時間がかかるとアナウンスで流れていましたが、こんなに遠いとは。時間に余裕を見ておいて良かった。
無事に飛行機に乗ることができ、関西空港へ戻ってくることができました。
ここから阪和線に乗って大阪駅に戻ります。
今回の遠征はこれにて終了。
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♯115
青春18きっぷの使用者は若者ではなく、比較的ゆとりのありそうな50代や60代が多いように思います。たまに大きな誤解をされる方がいますが、青春18キッパーは決して交通費を節約するためだけに使用しているわけではありません。というより、宿泊代を考えれば新幹線の方が安くなることもあります。
筆者を含め、18キッパーは目的地まで移動やローカル路線への乗車を楽しんでいます。もっと言えば、乗り換えの工程を組んでいる時点からすでに旅の楽しみは始まっています。
例えば大阪東京間で考える場合、新幹線ならば2時間の乗車時間で一万円前後。18きっぷならば10時間程度の乗車で2500円。
時間を贅沢に使うという面では、クルーズ船と同じように鉄道会社の移動というサービスを目一杯満喫できます。
18きっぷ鉄道旅は、気軽な値段で時間を贅沢に使う、ある意味一番贅沢な旅行といえます。初めは往復で4000円ぐらいの気軽な距離から始めて貰えればこの楽しさがわかるはず。
このブログを読んでくださった皆様。
青春18きっぷ片手に是非とも鉄道旅を。
とはいえ、新幹線を見ればやっぱり乗りたいとは思ってしまいますけどね(笑)。