駅メモ攻略 甲信越北陸旅①
今回は難関路線な磐越西線と只見線を予定していましたが、大雨により運転見合わせとなりましたので、日本海側の第三セクター路線を回ります。
✖長岡→柏崎→新津→会津若松
★1日目
長岡→新潟10:22→11:23吉田12:32→13:21柏崎→休憩→柏崎15:29→16:13直江津16:14→16:56糸魚川→泊→魚津
☆2日目
長岡→新潟10:22→11:23吉田12:32→13:21柏崎→休憩→柏崎15:29→16:13直江津16:14→16:56糸魚川→泊→魚津
☆3日目
高岡→富山10:11→11:00猪谷11:09→12:30高山→休憩→高山14:51→16:00下呂→休憩→下呂→休憩→下呂17:48→19:08美濃太田19:31→20:03岐阜20:16→21:06米原21:34→22:57大阪
新潟県 駅メモ攻略
新潟は8の字になっているので時間をかけて一周せざるをえません。8の字になっている路線の場合は、山口県のようにレーダーでコンプリートできる部分を探して一回で回れるスタート地点を決めることがコツです。
※参考記事
新潟は、長岡〜柏崎区間、吉田〜東三条区間がレーダーでとれますので、下図のように回るのが理想的。新潟〜富山を遠征するならば、長岡をスタート地点にして、できることならこの工程に只見線と磐越西線を加えれれば言うことはありません。
関東から新潟、富山に行くにしても、上越線で北上することになるので、長岡駅が信越地方のスタート地点になります。昼頃までに長岡に到着すれば、その日の内に新潟、越後線を経由して富山まで辿り着けるはずです。
大阪からの場合、夜行バスにそのまま乗っていても新潟まで行きますが、駅メモ遠征では長岡で下車して新潟行きの列車に乗る方が取りこぼしがなく、新潟駅で同じ夜行バスに乗っていた人を見かけましたのでバスも電車もさほど到着時間は変わりません。
元々は磐越西線で会津若松に行く予定でしたが、急に発生した線状降水帯による大雨で喜多方付近の鉄橋が流れてしまい会津若松に行く手段がなくなってしまいました。
急な大雨なので代行バスは組まれません。バスルートの新潟発会津若松行きの高速バスは地方都市磐越西線沿いに進みますが本日は運休の模様。会津若松に辿り着く方法がないので、新潟大回りをして、富山遠征に切替えます。
大阪〜新潟 夜行バス
大阪から新潟まで夜行バスやLCCで12000円程度が目安になります。格安に移動するならば平日の4列シート夜行バスで約6000円。
本日は梅田スカイビルのウィラーバス乗り場から。新潟へ向かう夜行バスは名神を経由して北陸自動車道で新潟に進みます。
バスの休憩地点は3回。滋賀県の多賀SAか草津SA付近、金沢付近のPAと直江津近辺の米山PA。この区間の夜行バスでは、レーダーは必要ない気がします。
(越後トキメキ鉄道は、飯山線と直江津の双方向から射程+18でコンプリートできるはずです。)
最後の休憩地点から約一時間で長岡駅に到着します。駅から少し離れた所にバスが止まりますので地図を見ながら歩くこと約5分。
本日のスタート地点の長岡駅に到着しました。
長岡発 新潟大回り 駅メモ新潟遠征
長岡は東北地方の入口になります。駅周辺は地方都市の様相ですが、新幹線も止まるとても大きな駅です。
長岡駅前には花火のモニュメント。日本三大花火大会に数えられる街なだけあります。ここはどこ?とかでクイズに出てきそう。
夏といえばやっぱり花火。奥のベンチのように、スーツケース片手に寝ている人も夏の駅前の風物詩です。
始発はとっくに動いている時間なので旅行者でしょうか。急な大雨で会津若松に行けず途方に暮れているのか。行きたい場所に行けず、予定の組み直しもできなければ、黄昏るのも無理ありません。
旅には緊急事態はつきものになります。そんな時は落ち着いて別の工程を組みましょう。ホテルの当日キャンセル代は痛いですが、駅メモerならば、1〜2時間もあれば別ルートを組み直せるはずです。
今回の遠征では、新潟大回り区間と日本海の第三セクターを取得して富山へ向かいます。まずは長岡の改札を抜けて新潟まで。
新潟近郊を走る列車は新型車両に変わったようでオレンジのシートはフカフカです。
長岡では忘れずに柏崎方面の来迎寺〜塚山駅ぐらいまでレーダーを飛ばして、残りは越後線の刈羽から射程+18でコンプできます。
新潟は米処と言われるだけあって、ずっと田園地帯が続きます。ただ、実際に全国を回ってみれば、新潟に限らずどこの県でも主要都市を離れれば田園風景ばかり。鉄道旅では見慣れた景色です。
東三条では弥彦線に向けてレーダーを飛ばしておきます。残りは越後線の吉田駅から。
長岡から約一時間で新潟駅に到着しました。信越本線は本数も多いので苦労することはないと思います。
前回の羽越本線遠征の時と変わって旧駅舎が完全に取り壊されています。
※参考記事
近くのドトールでこの先の工程を組んでいるうちに、越後線吉田行きの発車時間になりました。特に予定がなければ、待ち時間を使って万代橋に行くのも良いと思います。
越後線も新車両に変わりクロスシートが設置されました。越後線は乗客も少ないので、駅弁片手の鉄道旅もオススメです。新潟県の駅弁といえばタレカツ重か村上牛弁当。
駅弁自体が少し高いと感じるかもしれませんが、百貨店で開催される駅弁フェアが大人気であるように、コンビニ弁当とは違う美味しさがあります。ほんのり味がついた白ご飯は駅弁でしか食べれない味わいです。
もう少し量があれば、言うことはないのですが………そこは、あくまでもお弁当、しっかりした食事は接続待ち時間に。
越後線に乗車して都市部を離れていきます。昨晩の大雨で川が濁流になっていました。こんなに晴れているのに……。
越後線も同様に田園風景が続きます。右も左もただただ田園風景。
たまに見える駅も対向車も、人がほとんどおらず、まるでローカル路線旅さながら。
まだまだ続く田園風景。遠くに弥彦山が見えると終点の吉田駅まであと少し。
ようやく吉田駅に到着。忘れずに弥彦線に向けてレーダーを飛ばしておきましょう。
新潟から越後線に乗ると大抵の場合、吉田で待ち時間が発生します。新潟発の越後線は1時間に一本の間隔ですが、吉田〜柏崎区間が一日9本と更に減るため、接続待ち無しで上手く乗り継ぐことは困難です。
吉田駅では少し離れた国道沿いにチェーン店が集まっているので、駅前は商店街になっていますが、ご覧の通りやや寂しい感じ。
地図で見つけた飲食店のカドヤ食堂は空き地になっていて、唯一見えた営業中の旗は野菜直売所………。コンビニや売店はありません。
何かを買える場所といえば、駅のホームにあるパンの自動販売機ぐらい。置いてくれているだけでもありがたい限りです。
吉田駅前で唯一ある飲食店のビストロレストラン。吉田駅の待ち時間でランチをするならば駅を出て直行が必須です。
r.gnavi.co.jp地産地消の食材を提供するお店のようで、到着後散策せずに急いで入店すればよかったと後悔。
吉田駅で待ち時間が発生する工程ならば、新潟駅で買い出しをしておくのが理想的です。この先の柏崎駅でも、ほとんどの場合で待ち時間が発生しますので、ランチは吉田か柏崎駅のどちらかで。
線路を横断する大きな歩道橋を登れば、吉田駅が綺麗に見えます。駅の青い屋根と線路脇の緑が良い感じ。
ようやく柏崎行きの列車がやってきました。ここから先もクロスシートに座ってのんびり柏崎まで。
クロスシートとロングシートの混合車両が走るローカル路線では、地元の方はロングシートに座ります。周りを見渡してみて、18キッパーがいなければクロスシートの確保も余裕なはずです。
越後線鉄道旅 吉田〜直江津
吉田駅を出た後も田園風景が続きます。いくら新潟が米処といってもさすがに飽きてくるぐらいの田園風景。
右も左も田園田園田園田園。越後線の車窓は日本海は見えません。
時折見える駅のホームも似たような駅が続きます。
刈羽駅で長岡方面に向けてレーダーを。これで長岡近郊からと合わせて、新潟県の大回り区間をコンプリートできました。
ポツポツとビルが見え始めるともうすぐ終点の柏崎駅。それまではただひたすら田園風景が続きます。
柏崎駅では観光列車の看板が。ジャズが流れる車内で、お酒を飲みながら鉄道旅を楽しめるのだとか。新潟も九州のように観光列車に力を入れています。
柏崎〜直江津区間は1時間に一本ありますが、13時台、14時台と19時台の列車がありません。
柏崎駅では2時間後まで直江津行きの列車がないのでここで昼食の時間。柏崎には4つの人気ラーメン屋さんがあります。
そのうちの一つの そばよし へ。
人気メニューのチャーシュー麺。麺の量も多くて、見た目以上にボリュームです。これで850円はかなりお得。
塩コショウで味付けされたチャーシューは昔ながらの絶品チャーシューでとても美味しかった。人気店なだけあって、柏崎駅に来たときには途中下車してでも食べたいオススメのお店です。
次の列車が来るまで、まだまだ時間があります。柏崎駅前にあるお菓子メーカーのブルボンの本社では、一階ロビーがブルボン資料館になっていて一般の人でも見学できます。
たくさんお菓子が並んでいますが、あくまでも展示品で買えるわけではありません。見学は20分が限界かと思います。それにしても、ブルボンの人は本社勤務となれば喜ぶのでしょうか。
柏崎駅での二時間待ちは、少し時間を持て余すぐらい。
直江津行きの列車がようやく到着しました。新潟県の新型車両で、このまま直江津に進みます。
新潟県は大回りができる区間ではありますが、乗り継ぎ駅で接続待ちが一時間あるのが普通です。それでも駅ナカショップなんてものはなく、大回りであれば自動販売機しかないホームで1〜2時間を過ごさなくてはならないこともありえます。
新潟を一周するのであれば、交通費を節約して大回りするよりも、越後パスや18切符のようなフリー切符の方が良いかと思います。
駅前で時間を潰すのも辛かったのですが、何もないホームで時間を潰すのはもっと辛いと思います。
信越本線 柏崎〜直江津
柏崎から先は大回り区間から外れて、第三セクターに向けて、JRの終点の直江津まで。ここでは、今までの田園地帯と風景が変わります。そんな時に限ってまた大雨が………。
それでもようやく見えた日本海。晴れていれば綺麗なのでしょうが、今日の海はドンヨリと…………。
恐らく夜行バスで通ったのであろう高速道路。休憩で立ち寄ったPAはきっとこの近く。
直江津までに北越急行に向けてレーダーを飛ばして、飯山線からのレーダーと合わせてコンプリート。
※参考記事
日本海が見える有名な駅かと思いますが、途中下車すれば、次の列車は一時間後………。
直江津に到着しました。ここでJRは終わりになります。ここから先は、第三セクター路線になるので18切符は使えません。
日本海 第三セクター路線
直江津〜富山区間はあいの風富山鉄道と日本海ひすいラインの2つの第三セクター路線を乗り通す必要があります。この区間では青春18切符は使えず、運賃も高くついてしまうので、一回の遠征で終わらせてしまいたい路線になります。
直江津での乗り換えに、中間改札はありません。対面に止まっている日本海ひすいラインにそのまま足早に乗り換えます。
ここからの列車は一両編成のバスのような車内。新幹線からの乗り換えてきた乗客で混んでいました。新幹線との接続列車をズラせば車内の密度も多少変わるかと思いますが、次の列車は一時間後。ここまで来ると混むか混まないかは運次第。
直江津を出てすぐチェックインできる春日山に、後でオモイダースを使って、レーダーを飛ばします。これで飯山線からの分と合わせて、越後トキメキ鉄道をコンプリートできるはず。二本木駅を取れるかどうかが分岐点になります。
青春18切符のポスターの駅にも選ばれた駅ですが大雨。混んでいる車内なのでこれが精一杯。
ブレまくっていますが、モグラ駅の………
駅看板は読めませんでした。
車内が混んできましたので、身動きができないまま糸魚川駅に到着。ここで泊行きに乗り換えます。糸魚川駅は、大糸線のホームとそのまま繋がっていて中間改札のようなものはありません。
糸魚川にあるフォッサマグナミュージアムにドラクエウォークのお土産クエストが設定されています。春日山は通り道ではなかったので諦めましたが、富山行きの最終までまだ余裕があるので、列車を見送り改札の外へ。
色っぽい糸魚川のキャラクター。上越生まれの永遠の22歳なんだそうな。
糸魚川駅には、旧型のキハ52の保管。滑り台があるけれど、時間があるからと言って、一人で滑る勇気はなく………
観光案内で確認したところ、フォッサマグナミュージアムに行くバスは16:50で終了しているとのこと。ただ、このバスに乗っても折り返し戻るだけ………。
歩けば30分ぐらいですが、
「山道を歩くのは辛いですよ」
と。
この雨の中を歩いて行くのは難しく、降りなければ良かったなぁ、と。
直江津、糸魚川はドラクエウォークのお土産だけでなく、サイクリングロードやヒスイ海岸、ご当地ローカルグルメがあります。糸魚川〜直江津区間は丸一日かけて観光したいものです。
次の列車に乗るので駅周辺のみ散策。せっかくなので、お土産屋さんでご当地モノを。
……重たい。……ネットで飼えばよかった。
次の列車までの一時間を待合室で過ごして、泊駅に進みます。到着した列車は豪華仕様。乗客は筆者含めて4人だけ。ここから先はのんびりローカル鉄道旅ができます。
今回の鉄道旅では、列車を逃せば一時間待ちになりますが、あまりに車内が混んでいるようであれば、ワザと一本遅らせる方が楽しい鉄道旅になるような気がします。
日本海をゆっくり眺めて、終点の泊駅に到着。
あいの風富山鉄道 泊〜魚津
泊駅から先は運営会社が変わります。泊駅でも特に中間改札等はなく、今回は車内改札もありませんでした。
泊駅のホームから遠くに見える夕焼がなかなか綺麗。絶景駅に選ばれても良さそうな。
第三セクターから富山に入り、翌日に富山地方鉄道に乗車するならば、宿泊地は魚津がオススメ。翌日にそのまま地方鉄道の一日切符が使えますので、富山〜魚津区間の運賃ぐらいは節約できます。
駅から5分も歩いた所には、ホテル、スーパーマーケットやコンビニがあります。黒部は旅館街だったので、鉄道旅主にとっては魚津の方が泊まりやすいように思います。
富山といえばお寿司。お手軽寿司の小政に行きました。1500円の上寿司と一番人気のブリ大根と合わせて3000円ぐらい。味も美味しいうえに一品料理も普通の居酒屋値段なので、とても満足できます。
r.gnavi.co.jp帰り道のコンビニで見つけた期間限定のご当地おにぎり。コンビニの弁当でもご当地グルメが隠れていますので、おにぎりや弁当の棚位は覗いておきたいものです。
ほりにしのおにぎりは、塩コショウの効いたガーリックライスにレモン汁をかけたかのような、なんとも表現できない味でした。
(後日関西でも見かけてショックを受けます。悲しいけれどよくあることです。)
明日は富山地方鉄道を乗り通すので、ホテルでゆっくり休みます。
本日はこれにて終了。明日へ続きます。
富山地方鉄道一日券 駅メモ富山県攻略 - 関西発 駅メモ攻略 全駅制覇で日本周遊を目指してます。
#148
只見線が2022年9月から復旧工事が終了して開通するかと思いきや次は磐越西線。会津若松が難関路線になりつつあります。会津若松には、只見線が復旧されて、代行バスの時刻が確定した頃に改めて訪れたいと思います
信越地方の日本海側をコンプリートするにあたり、直江津〜糸魚川区間をレーダーで取得して東西で分けるのも一つの方法です。
又は、直江津〜富山(魚津)までを乗り通して、縦断する大糸線(折り返しが必要)とトキ鉄をレーダーで取得する方法のどちらかになります。
またはトンネルが多いらしいので電波が入るかは不明ですが、糸魚川や富山から北陸新幹線を使って、レーダーを使いながら高崎までワープという裏技もあるかもしれません。
どの場合でも大糸線をどちらから乗るかが、北陸、信越地方の工程を組むカギになります。筆者自身の旅を振り返ってみれば、もう少し上手に回れたような気がします。