駅メモ攻略 甲信越北陸旅③
昨日は富山地方鉄道と万葉線に乗って富山県の私鉄を回りました。
今回のコース
☆1日目
新魚津8:02→8:45宇奈月→休憩→宇奈月10:27→寺田→立山→岩峅寺→稲荷町→電鉄富山→富山→岩瀬浜→富山→高岡→越ケ浜→高岡
☆2日目
魚津8:16→宇奈月→休憩→宇奈月→寺田→立山→岩峅寺→稲荷町→東新庄→電鉄富山→休憩→富山→富山周遊→富山→岩瀬浜→富山→高岡→越ケ浜→休憩→越ケ浜→22:00高岡
★3日目
高岡→富山10:11→11:00猪谷11:09→12:30高山→休憩→高山14:51→16:00下呂→休憩→下呂17:48→19:08美濃太田19:31→20:03岐阜20:16→21:06米原21:34→22:57大阪
前回の続きです。
富山地方鉄道一日券 駅メモ富山県攻略 - 関西発 駅メモ攻略 全駅制覇で日本周遊を目指してます。
本日は高山線を使って、関西に戻ります。
駅メモ 高山本線
高山本線は接続待ち無しで乗り通すだけでも6時間かかる長距離路線になっていて、近くからレーダーを飛ばせる路線もなく、乗車せざるを得ない路線です。
普通列車で乗車する場合、高山本線は下呂〜美濃太田、富山〜猪谷はそこそこ本数がありますが、猪谷〜高山〜下呂区間の本数が減るため、ほとんどの時間帯で乗継駅で2時間近くの接続待ち時間が発生します。
青春18切符旅では接続待ち時間での観光も楽しみの一つ。高山線の接続駅の高山と下呂は有名な観光地になっていて、上り、下りともに上手く工程を組むことで、観光しながら青春18切符らしい鉄道旅ができます。
今回の高山線や飯田線のような山岳路線は特急を使用することで大きな時間短縮が見込めます。岐阜〜高山区間だけであれば特急設定がありますので特急ワープを考慮にいれると楽に乗り通せるかもしれません。富山発の普通列車の場合、8時台の猪谷行きであれば接続待ち時間がほとんどなく乗り通すことができるので、観光をしないのであれば体力次第で楽に攻略できるかもしれません。
高山本線 富山〜高山
本日は高岡駅からのスタートです。高岡〜富山は青春18切符の特例で通過することができます。改札で行き先を問われますので、富山から高山方面に抜けると答えれば大丈夫。
今回の旅では北陸本線が大雨で運転見合わせになっているので、本来であればサンダーバードで帰ったであろうスーツケースを持った人がチラホラ。
富山駅のお土産屋さんの朝九時には営業開始しています。時間があるので少しブラブラと。富山銘菓の甘金丹は配布用の土産に買って帰るとかなり喜ばれます。
青春18きっぷ時期にローカル線の始発駅から乗車する場合は、発車時間よりも少し早めに行くように。
ほとんど場合で列車は発車時間の20分前から待機しています。ギリギリの時間に乗りかえるならば既に座席は埋まり座ることができないことがあります。そして、埋まっている座席の主はたぶん全員18キッパー。
そのため次の乗換駅まで立ちっぱなしが確定しますので、一本早めに到着して待っているぐらいで丁度良いです。
猪谷行きの列車は2両編成でクロスシートとロングシートの混合車両。この座席の型のシート確保は激戦です。この激戦に勝てるかどうかで、この先の旅の疲れは変わります。
富山駅を出た後は、閑静な郊外を進みます。普通列車といえどクロスシートからは優雅に鉄道旅を楽しめます。
勾配を登って行くに連れて景色は段々と民家がなくなっていきます。これから進むのは、あの山の向こう。
太陽が眩しいくらいに照り温かい日差しと程よい電車の揺れが眠気を誘います。電車での居眠りほど気持ちいいものはない気がします。
猪谷駅では15分ぐらいの接続があります。ローカル線では乗換時間があったとしても、まずは席を確保しましょう。こういった乗継駅でも激戦が始まります。
ローカル線にクロスシートがあるかどうかは運次第。猪谷〜高山までの第2R目は残念ながらロングシートでした。強者にもなれば、車体をみるだけでシートの種類がわかるのだとか。
ロングシートの場合、強者達はシート端の座席を狙いに来ます。ただ、端の席よりも周りにあまり人がいない、景色が見やすい窓があるロングシート中央部がオススメです。振り返りながら車窓を楽しみましょう。
もし運悪く混んでしまうならば、最後尾車両の一番後方ドア付近。立ちっぱなしではありますが、車両後方の運転席とドアの窓から車窓が見えます。
猪谷駅での待ち時間は割と手持ち無沙汰になります。座席に荷物をおいたまま駅の写真に行けるのは、日本が平和な証。ただし貴重品は忘れずに。
運転見合わせにより仕方なく迂回した人達もトランクケースをおいて、写真をパシャリと。恐らくその人達が生涯降りないであろう猪谷駅は、天然の蜂蜜が有名のようです。
猪谷周辺は駅よりも山に向かって伸びる線路が美しい。駅から真っ直ぐ山に伸びる線路はそれだけで絶景。本格的なカメラで膝をついてカメラを構える写真家さん。綺麗な写真のとり方のコツがあるのなら是非とも習ってみたいぐらい。
猪谷からさらに山を抜けます。相変わらず景色は山と川ばかり。渓流の車窓で有名な私鉄もありますが、高山線の渓流美が一番綺麗な路線のように思いました。富山県の景色はどこも緑が映えています。
高山線はただただこの景色がずっと続きます。猪谷〜高山まではたった10駅しかないのですが所要時間が約一時間。ロングシートでずっと振り返りながら景色を見るのもさすがに疲れます。ロングシートに疲れて、景色も見飽きて、駅メモのポチポチも面倒になれば、その時は思い切って一眠り。高山についた時にルートビューンで一気に取得します。
高山線は周りに路線がないのでレーダーの使用ポイントはありません。ある意味では駅メモerにとっては楽な路線です。
山を抜けると渓流から集落の風景に変わります。駅名称に飛騨の名前がつくようになり、地域文化が変わります。
飛騨といえば、アニメ君の名は の聖地の飛騨古川。下車すれば次の列車まで2時間近く待たなければならないので、車内から身を乗り出しての一枚。
駅名に飛騨という文字が見えてくると間もなく高山に到着します。
高山市内散策
高山で二時間半の待ち時間。時間短縮するならば目の前に止まっている特急で美濃太田まで特急ワープすれば4000円、下呂までが2000円。青春18切符での特急乗車時には通常運賃もかかるのが辛い所です。
ただ、特急では通り過ぎるだけの街も、接続時間を利用して観光できるのが青春18切符の良い所。高山は小京都と呼ばれる有名な観光地になっています。昼食を兼ねて高山市内をブラブラと。
改札を出た連絡橋は高山独特の木目調に神輿。ここはどこ?でも使えそうなただ住まい。近代的な作りで立派な駅舎です。
高山グルメといえば、高山ラーメン、飛騨牛の陶板焼き、朴葉味噌焼きが有名。
高山には飛騨牛を提供する店がたくさんありますが、飛騨牛老舗の 飛騨米屋 は他店の飛騨牛の比べて値段も安くA4クラス以上の肉しか提供していません。味、値段ともにオススメできるお店です。
あっさりとした赤身肉ならば陶板焼き、肉の油を楽しむならば朴葉味噌焼。どちらも美味しい。お昼ご飯を終えて、高山市内をブラブラ散歩。
高山のメイン通りはカップルが多いような気がします。モザイクが面倒くさい。
高山のテイクアウトグルメといえば、飛騨牛の握り寿司やみたらし団子と、数多くありますが、コンビニにある飛騨ミルクプリンがオススメ。
飛騨地方のローカルフードのミルクプリンは92円で安くて美味しい。飛騨ヨーグルトもありますがプリンが一番。ダジャレばかりの駅ノートもたまにいいことが書いてあります。
高山の人気店のジビエ料理のお店。ジビエ料理は、山間部エリア以外では滅多に食べることができません。機会があれば………。
さすがは有名な観光地だけあってら散策しているうちに時間はすぐに過ぎてしまいます。
高山では食事をして、くまなく散策しようと思えば3時間半〜4時間半ぐらいが必要かと思います。帰りの列車の予定を16時台の美濃太田行きに一つずらして、ゆっくり観光するプランでも良いかと思います。
高山本線 駅メモ下呂温泉散策
乗車するローカル列車が始発駅の場合は、発車時間よりもかなり前に列車が入線しますので早めに並んでおきましょう。青春18切符時期のローカルの鉄道旅は、初回で席を確保できなければ、基本的に最後まで座れません
高山発の美濃太田行きの列車の停車位置は駅後方。猪谷から乗って来た車両と同じ場所に止まると思っておけばよいです。今回も残念ながらロングシート車両で、こればかりは運次第。
駅前方にはホームが伸びていますが、このホームの長さは特急用。前方で列車を待っていても、虚しく通り過ぎていきます。
富山から乗っている18キッパーも高山での観光を終えて美濃太田方面へ向かうようです。運転見合わせのため大回りせざるをえなくなった一般客もせっかくなのでと高山観光を楽しんだ様子です。
最近は18キッパーとそうではない人を分けて考えるようになりました。筆者も鉄道旅好きの向こう側に渡ったと感じた瞬間です。
富山からの乗客達とともに、山と川をみながら下呂方面に進みます。高山から先もかわらずの山あいの景色。
高山〜下呂区間は、わずか9駅しかありませんが約一時間の鉄道旅。高山〜美濃太田区間も18駅しかないので、猪谷と同様にルートビューンで一気に取得できます。
高山本線はレーダーを使うポイントもなく乗車時間が長い割に手応えがないので、ただただ体力勝負です。似たような90駅近くある山岳路線の飯田線に比べればラクなものです。
※参考記事
そのまま乗っていれば美濃太田駅まで直通できますが、大阪までの終電まで時間がありますので、下呂駅で途中下車してひとっ風呂。富山から高山経由で大阪への帰る工程では、下呂駅で途中下車して一時間半の時間が取れるはずです。
線路下のトンネルを潜って、川を超えれば温泉街。
飲食店のマップを見る限り観光地値段になっていますので、食事するならば美濃太田駅か岐阜駅がオススメです。この辺りがドラクエウォークのお土産スポットになっていて下車しなければ取得できません。
下呂温泉の日帰り湯の多くは旅館の温泉施設に入浴することになり1000円以上します。日帰り旅ならば、程よい値段でクオリティの高いクアガーデンが断然オススメ。
そこまで広いわけではないですが、綺麗に清掃されていて露天風呂がとても気持ちよく、シャワーの水圧が抜群です。高山散策での汗をすっかり流すことができるはずです。
下呂温泉は付き合ってから初めての旅行のような大学生カップルがたくさん。
女の子側の友達の家に泊まってくる〜
と言って出てきた感と
男の子側のウキウキ感が滲みでています。
たぶん嘘がバレてないと思っているのは本人達だけで、間違いなく友達が嘘というのはバレています。それでも、
「行ってらっしゃい」
と言ってくれる親の優しさに頭が下がります。
温泉街散策を終えて駅に戻ります。お風呂上がりということもあり川の風が気持ちいい。
少し急ぎ気味ではありましたが、一時間半ぐらいあれば日帰り温泉と駅散策は充分できます。二時間半あれば、ご飯も食べて温泉に入って下呂温泉周辺を楽しめるはずです。
下呂駅〜美濃太田区間はおおよそ一時間に一本の間隔で列車があります。大阪からの日帰り鉄道旅は下呂が限界。日帰り青春18切符旅で下呂に訪れるのであれば、飛騨牛を食べて温泉に浸かって帰るのが理想的な工程です。
下呂〜岐阜
乗り通しに時間がかかるわりに、駅数が少ないのが高山本線。こちらも疲れたならば、下呂駅にチェックインだけしておいて美濃太田までは一休み。最終的にルートビューンで一気に取得してしまいます。
下呂駅から先も、変わらず山と川の景色ばかり。
高山線の車窓は山と川ばかりで代わり映えがありません。変わったものといえば日が暮れ始めてきたぐらい。
美濃太田駅に到着しました。長良川鉄道から来たと思われる乗客で精算の長蛇の列ができています。
美濃太田駅でしばらくの接続待ち時間。ここでは散策するほどの時間がとれません。どうやら今日はお祭りの様子。
岐阜県南部の美濃地方に来ると、飛騨牛から鶏ちゃんという味噌で焼いた鶏肉に変わります。同じ岐阜県でも北部と南部で食文化が全く変わります。
美濃太田駅では多治見方面と長良川鉄道に向けてレーダーを飛ばして、残りを反対側の路線と高速バスから取得します。
高山線第4R目の岐阜行き列車はクロスシートでした。あたりは暗くなり景色は見えませんか、空いている車内のクロスシートは快適です。
美濃太田から岐阜にかけて名鉄岐阜線と並行します。名鉄一日切符の旅では、岐阜〜犬山区間を割愛しますので、アイテムを使いながらコンプリート。
※参考記事
この時間のこの列車に乗車しているのは、恐らくほとんどが18キッパー。旅の終盤戦の様相が顔に現れています。
日が暮れると景色は見えません。唯一見えるのは、停車する駅ホームぐらい。
岐阜駅に到着しました。岐阜駅前の黄金の信長像はドラクエウォークのお土産スポットになっていて列車の中からタッチできます。
富山の人ならば岐阜、米原、敦賀、金沢と続けて、高山線と北陸本線を一日で回ることができます。一泊で旅するならば、青春18切符で高山線を観光して、翌日に北陸本線で長浜や敦賀や福井で寄り道しながら富山に戻る青春18切符旅を楽しんでいただきたいと思いました。この場合の宿泊地は、岐阜〜米原区間の列車が遅延するため、一日目でせめて米原や京都までは頑張って欲しいと思います。
高山本線の普通列車の往復は、飯田線と同様に罰ゲームじみたものがあります。
いつもならば米原は乗り換えのダッシュ駅ですが、新快速が来るまで待ち時間で米原の改札のセブンイレブンで軽食を。米原の構内のコンビニは鉄道旅主の救世主。どちらに進むにせよお腹が空いてくる地点にあるので、かなり救われます。
米原からはいつもの新快速で大阪にもどります。列車が遅延する可能性も高いので、帰りの工程は終電の一本か二本前にしておきましょう。京都まで戻ればなんとかなります。
無事に大阪に到着。本日はこれにて終了。
#151
高山線での観光地は、高山、下呂の二箇所になります。高山線自体が長い割に駅数が少ないので、駅メモ的にはいまいち手応えがありません。それぞれの乗換駅までが20駅以内なのでルートビューンが使えて、駅メモerにとってある意味では楽な路線です。
高山線で接続待ちがほとんどなく、美濃太田〜富山区間を乗り通すことができるのはせいぜい一日一本ぐらい。基本的には乗換駅で長めの待ち時間が発生します。
この待ち時間は18キッパーにとってはラッキーなはず。それぞれの乗換駅が観光名所になっているので、上り、下りともに上手く工程を組めば観光しながら青春18切符らしい鉄道旅ができます。
今回の工程とは異なりますが、
大阪〜下呂〜高山〜富山
富山〜金沢〜福井〜敦賀〜大阪
の高山線を絡めた一泊の工程は、青春18切符の中級コースに相当します。
日帰り18切符旅に飽きて来た頃には、一泊二日の鉄道旅へとステップアップするのはいかがでしょうか。
1日のうちに移動できる限界に挑戦するのではなく、これぐらいの工程で鉄道旅をするのが本来の18切符の使い方だと思いました。
このブログが気に入ってくれたならば、
いいねボタンとチャンネル登録よろしく
……………なんちゃって(笑)
次の鉄道旅
関東大回りまとめ 駅メモ関東遠征 - 関西発 駅メモ攻略 全駅制覇で日本周遊を目指してます。