駅メモ鉄道旅 仙台遠征③
仙台から青春18きっぷを使って常磐線を経由して水郡線に乗車します。常陸大子〜上小川区間が代行バス乗車のため接続待ちを含めて約5時間の水郡線鉄道旅になりました。
☆1日目
東京7:32→8:10我孫子8:46→9:27成田9:41→10:15佐原10:22→10:39鹿島神宮→休憩→鹿島神宮→水戸→休憩→水戸16:10→17:40いわき17:50→18:33小野新町18:44→19:35郡山19:44→20:33福島20:55→22:11仙台
☆2日目
仙台観光
★3日目(赤線)
仙台10:17→11:45原ノ町11:50→13:09いわき13:13→14:48郡山→休憩→
郡山15:55→17:38常陸大子→休憩→常陸大子18:50→代行バス→19:10上小川19:15→20:44水戸21:00→22:55上野22:03→23:10東京→夜行バス→大阪
昨日からの続きです。
駅メモ 青春18きっぷ旅 仙台観光 - 関西発 駅メモ攻略 全駅制覇で日本周遊を目指してます。
一日目に東京を出発して、昨日は仙台観光をしました。
北関東 駅メモ攻略 水郡線
東京〜仙台の地域は、東北本線と常磐線を結ぶ路線をレーダーでコンプリートすることができません。そのため、どこかの路線を重複乗車しなければならず磐越東線を重複させて水郡線に乗車する計画を立てました。
仙台発の場合、磐越東線の始発駅のいわき駅に行くことが最初の課題になります。仙台〜いわき区間が繋がる列車は7:19発と10:17発のみ。他の列車に乗っても原ノ町で接続待ちになるため到着時刻は変わらず午前中の列車は二本のみ。
郡山まで行けば、水郡線は2時間間隔で電車があるので、どんなに遅くとも16時前に郡山を出発すれば東京には戻れるはずです。
仙台発常磐線
今回の朝はゆっくり仙台からのスタート。仙台駅は大雨でも多くの人が行き交います。
常磐線いわき駅行きの1号車と2号車はクロスシートが設置されています。関東の列車は車両数が多いためか先端車両はあまり人気がありません。おかげでクロスシートで常磐線区間の車窓をゆっくり楽しめます。
仙台を出て名取駅をすぎた頃から田園風景の車窓に変わります。今までの旅を通じて見ると都心部を少し離れれば、どの路線も田園風景、山中、海岸沿いとの違いぐらいで、どこの風景も変わらないように思えてきます。
途中の駅ですれ違い列車待ちが何度かあります。改札を出ようにも微妙な停車時間。先頭車両から真ん中の改札に行くまでに停車時間が終わってしまいます。真ん中の車両に人が集まるのはこうした理由かもしれません。
原ノ町で、いわき行き列車に乗り換え。原ノ町駅の周辺を見る限り観光地や大きな商業施設はありません。いわき駅まで直通接続する列車に乗りましょう。
常磐線 原ノ町〜いわき
原ノ町駅で待機している車両に多くの乗客が乗り換え。18キッパーと思われる人達も足早に車両中央部に向けて歩いて行きます。こちらもクロスシートが設置されている先端車両はあまり人気がないようです。
急いで乗り換えている人達は、真ん中あたりになってクロスシートがないことに気づくはず。足早に歩いた分、ロングシート車両ばかりなことに気付いた時には後の祭り。慣れた筆者は手前のクロスシートで、いわき駅まで悠々と鉄道旅。
常磐線を走る列車にクロスシートがあることはあまり知られていません。
常磐線の駅は無人駅ばかり。自然に囲まれたローカル駅は、なにやら素敵な景観です。
原ノ町〜いわき駅区間は震災の除染作業が続いていて、常磐線復旧前の代行バスの道路が残っています。
この区間では綺麗で立派な駅舎が続きます。駅は建て替えられて綺麗になりましたが、駅周辺は空き地になっていて、乗降客もいません。駅が綺麗になっていても人の賑わいは、まだ戻ってきていないように思いました。
取り立てて目を引く変わった駅名のJヴィレッジ駅。駅の傾斜がなにやら有名な駅なんだとか。
海が見えはじめると間もなく、いわき駅に到着します。
今回の旅で2回目のいわき駅。帰りのダイヤでもゆっくりするような時間はなく、一昨日通った磐越東線に急いで乗り換えて再度郡山駅を目指します。
磐越東線 いわき〜郡山駅
磐越東線は行き道と同じキハ110系。ローカル路線での乗継は到着した列車が接続の後着便になる場合は座れればラッキー。
行き道では日が落ちて景色を見ることができませんでしたが、磐越東線はローカルな駅舎と山間部の集落の景色が続きます。
どの駅も木造造りの年季の入ったローカル色全開で歴史を感じさせます。〜駅100選とかに入っていそう。
列車は山中を抜けては下り、田園風景を見て、また山を登って…………。と、似たような景色の繰り返し。
二回目の小野新町駅。今回は直通なので乗り換えはありません。
仙台からの鉄道旅であれば、恐らくこのあたりからお尻が痛くなってくる頃。何度もモゾモゾしながら座り直す18キッパーが数多く見られます。
この列車のシートは比較的柔らかいはずですがシートがどうであろうと関係ありません。長時間乗り続ければどんなシートであろうが全く同じ。まるで小学校のプール後の授業中のよう。
リカちゃんキャッスルは遠くの方にそれらしきものがちらりと見えるぐらい。それらしき建物が見えたと思いカメラを起動させましたが、シャッターが間に合わず民家に阻まれました。歩いて行くにはかなり遠そうです。
小野新町の少し先で見かける建物の方がキャッスルっぽいような。田舎の路線でたまに見かける派手な施設。
路線乗車二回目ということもあって、駅メモのやる気もイマイチ。最初から磐越東線では休もうとは思っていましたが、寝よう寝ようとすればするほど逆に眠れません。ようやく眠たくなった頃には、既に終着駅間近というのは、きっと18キッパーあるあるです。
郡山駅前 駅メモ旅
郡山駅は多くの路線のターミナル駅とあって駅前も綺麗に整備されています。近くの商店街と駅ナカには飲食店も充実していて遠征の休憩地点にはもってこいの駅です。
駅前に何故かどこでもドア?扉を潜ったところで違う世界にいくわけでもないのは分かっています。
こんな扉を見ると、ついつい通りたくなるのはドラえもんのおかげ。
郡山から水郡線に乗車します。接続待ち時間を利用して常陸大子行き列車まで1時間の昼休憩。こちらの店では福島の多数くの種類の銘酒を低価格で楽しめると評判のお店です。
福島のグルメといえば円盤餃子。茹でてから焼き上げるタイプのホワイト餃子は、他エリアでは、なかなか食べることができません。茹でられて膨れ上がった餃子はモチッとパリッとしていてとても美味しい。
昔はローカルグルメといえばラーメンが定番でしたが、最近では醤油や味噌、豚骨、白湯のように、それぞれの地名のラーメンがなくなりグローバル化が進んでいます。
最近ではローカルグルメといえば、焼きそば、餃子、カツ丼が主流になりました。
そのうち餃子も野菜餃子、肉汁餃子、モッチリ餃子というように県境を超える日が来るような気がします。いずれにせよ、福島のホワイト餃子の店が早く関西にも出店してくれないかと願っています。
駅メモ 水郡線 郡山〜常陸大子
郡山駅の水郡線は一番奥にある3番線ホームから。どの駅もローカル路線は端に追いやられていて、この左右に伸びる看板が必ずある気がします。
水郡線の車両は、磐越東線と同じキハ110系の2両編成のクロスシート。色が違うだけで代わり映えのしない車内。
扉の上には沿線の観光名所の案内。袋田の滝と竜神大吊橋は有名な観光地で、なかでも竜神大吊橋はブリッジバンジーができる珍しいスポットです。
大子温泉のりんご風呂も入ってみたくなるような温泉。
一日ゆっくりかけて沿線観光を楽しみたいのですが、大阪行きの夜行バスの時間がありますのでまっすぐ水戸駅に進みます。
安積永盛を過ぎて東北本線から別れた後、奥久慈エリアを進みます。山あいを走る水郡線は毎度ながらの田園地帯。
郡山駅から1時間半で中間地点の常陸大子駅に到着しました。
常陸→ひたち
読むのが難しい。
降りたのは大子温泉に行くであろう観光客が一組と数人の18キッパーぐらいでした。さすがに駅メモをしてなければ来る機会はありません。
この常陸大子駅では代行バスでなくとも30分ぐらいの待ち時間が発生します。長時間電車に乗車したままというのも辛いもので、ここでの接続時間は丁度良いリフレッシュタイムになるはずです。
常陸大子駅〜水戸
今回は代行バスの乗り換えで1時間半の待ち時間ができたので少し早い晩御飯。常陸大子駅の後は東京駅まで、ずっと電車に乗りっぱなしになるので、ここでしっかりと食事を取っておきましょう。
常陸大子の駅前にはデイリーヤマザキと蕎麦屋があるぐらいで、他に飲食店がある気配はありません。ユーチューブやブログでもよく取り上げられる駅なので、来たことがあるような気になってきます。
常陸大子駅がある奥久慈エリアは軍鶏が有名なのだそう。
常陸大子駅の弥満喜というお店は奥久慈軍鶏の親子丼で有名なお店です。
r.gnavi.co.jpこちらの店はコース以外は予約ができないとのことで、前日に軍鶏すき焼きのコースを予約しています。予約時に店員さんに乗り換え時間がないことを伝えておくと、すぐ食べれるように用意しておいてくれます。
店についた頃には座席は全て埋まっていました。乗り換え時間が限られる中で、並んでいようものなら晩御飯抜きが確定します。
18きっぷの時期では電車の時間が間に合わないと怒って帰る人も多いのだそうな。地方の有名店では予約は必須です。
本来の軍鶏は肉の味が濃くて弾力のあるのが特徴ですが、奥久慈エリアの軍鶏は品種改良が進み、柔らかい肉質の軍鶏に仕立てているとのこと。
鳥肉のように柔らかく味が濃くて美味しい。ムキムキすぎない引き締まったスポーツマンの肉質のような鳥肉です。
なかなか食べに来れない奥久慈の名産物はネットで注文することになると思います。肉の美味さを表現するにあたりまして、サムネイル画像はその通りなのですが、如何なものかと………
事前に作っておいてもらったおかげで、一時間という短い時間でも鍋料理を全て平らげることができました。
本来であれば通り過ぎるはずの駅に、途中下車してでも食べたいグルメが常陸大子にありました。
帰り道の商店街には昔よく見た昭和感が漂うファミコンショップの看板。
何故か裏側は別の看板に………。
ファミコン全盛期に流行ったリバーシブル。
今の中高生にファミコンという言葉は伝わるのでしょうか………。
郡山駅から同じ電車に乗っていた人は駅前で代行バスを待っています。
バスを待っていた鉄旅主は、駅近くで販売される軍鶏の駅弁を楽しみにしていたそうですが、残念ながら今日は休みだった様子。お盆時期でなければ開いていたかもしれません。
バスは二駅先の上小川駅に向かいます。暗くなりゆく中、静かな音楽を聞きながら代行バス旅。
ドラクエウォークのお土産スポットの袋田の滝は線路から遠く代行バスでも届きません。 普段であれば袋田駅からバスで210円で行くことができます。といってもこの時間からは行くことはできないけれど…………。
代行バスに乗っていて、道が混んでいたとしても焦ることなかれ、大抵の場合、列車は待っていてくれます。というより余裕を持って接続を組んでいるはずです。
上小川駅は代行バスでもなければ降りることはないような駅です。秘境駅のような雰囲気でも、電子パネルでしっかりIT化されています。
遠くから列車の光が迫ってきます。到着した列車は想定外の4両編成で、車内は見ての通り席を選びたい放題。
何か理由があるのでしょうが、どう考えても4両もいらない…………
水郡線の車窓は真っ暗で唯一見えるのは駅付近のライトだけ。ボタン式扉でドアが開く音すらなくとても静か。
ディーゼル気動車のエンジン音と虫の鳴き声だけが音を発しています。
駅から誰も乗る気配はなく、精々虫が光につられて乗ってくるぐらいです。
電車に乗り込んでしまった虫たちは、列車から出ることも叶わず扉の開く頃には周りは水戸の大都会。
窓ガラスに張り付いているのは、出ようとしているのか、筆者達と同じように車窓を眺めているのか……。虫の気分はどんなものかと想像しながら、水戸駅まで真っ暗な線路を進みます。
上小川から一時間、ようやく街の気配がして水戸駅に到着しました。
駅メモ 常磐線 水戸〜東京
水戸駅前では取り急ぎ常磐線ホームへ。一本逃すと下手すれば大阪へ帰る夜行バスに間に合わなくなります。
常磐線は先頭車両と後方車両に一部クロスシートが設置されています。クロスシートを目指して先頭車両へ向かいます。
水戸駅始発の車内はまだまだガラガラです。
水戸駅から上野まで駅メモをひたすらポチポチ。下り専用駅の偕楽園駅と一部の廃駅を忘れないように注意しましょう。
関東鉄道常総線は乗車が必須となる路線になりますので水戸線のみを取得します。友部〜岩間の区間からレーダーを飛ばして大和駅まで取得できました。
友部駅付近で水戸線に向けてレーダーを飛ばしておけば、今後の関東大回りが少し楽になるかもしれません。
土浦駅近くを走る、つくばエクスプレスは常磐線と関東鉄道からレーダーを飛ばせば乗らずにコンプリートできます。
我孫子を過ぎると私鉄の東武鉄道が網の目のように入り組んでいるので、レーダーを使うべき使わぬべきか悩ましくなります。今後の関東遠征計画も立っていないならば、最後に大回りをしてまとめて取るのがオススメ。
上野駅までこればもう一安心。後は多少路線が遅れようがどうとでも東京駅に戻ることができます。丁度よく乗れそうな京浜東北線で東京まで。
夜行バス乗り場では、地方へ向かう夜行バスがひっきりなしに発車していきます。筆者達は0:10発の大阪行きの最終のバスを予約しています。
東京着がどう見込んでも23時過ぎになる場合は、列車の遅延も考えてなるだけ遅い時間のバスを予約しましょう。
東京〜大阪夜行バス
東京発夜行バスの一部は横浜で乗客を乗せた後、東名高速を使って大阪に戻ります。そのためバスは横浜まで消灯されないので、何も考えずに駅メモをポチポチしていれば東京メトロの駅がいくつか取れるはずです。
バスは横浜まで首都高一号羽田線を通るので東京モノレールもコンプリートすることができるはずです。
仙台発の駅メモ旅であれば東京発の夜行バスを宿代わりにして関西遠征につなぐ工程が理想的。関西の駅メモ攻略は別の記事を参照して下さい。
横浜駅を出た後は消灯されるので駅メモはほどほどに。本日はこれにて終了。
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駅メモ大阪発 北海道コンプリート① 道北 - 関西発 駅メモ攻略 全駅制覇で日本周遊を目指してます。
♯87.88
今回の遠征で大部分の北関東エリアを乗車することができました。
青春18きっぷ旅で水郡線の沿線観光を楽しむのであれば、常陸大子周辺の旅館で一泊するような工程を組んで、晩御飯には鳥料理に新鮮な地野菜料理。都会から離れてリフレッシュができそうな旅行プランを組めそうです。
バスやコミュニティバスの時間を確認して、袋田の滝や竜神吊橋に行くのもよし、静かな旅館で一日のんびりするのもよし、近くの河原で山の自然を楽しむのもよし、と楽しみ方は、様々です。
というよりも、観光や温泉目的であれば車で行く方が便利かな………。
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