北海道周遊きっぷの旅③
旭川8:35→12:17網走→休憩
網走バスターミナル14:12→網走監獄→流氷館17:02→網走駅→宿泊
青春18きっぷの場合
旭川9:19→10:27上川11:10→12:41遠軽13:00→16:05網走
※青春18きっぷ遠征では網走観光は少し難しいように思います。
前回の続きです。
宗谷本線 関西発稚内道北観光 - 関西発 駅メモ攻略 全駅制覇で日本周遊を目指してます。
昨日は稚内観光を終えて、宗谷本線を乗り通して旭川まで来ました。本日は網走観光を主に網走で一泊予定にしています。
※追記
苫小牧から様似の日高本線が2021年3月で廃線となりました。廃線に伴い、代行バスに18切符で乗車できなったため、襟裳を回って帯広から富良野へ抜ける工程は料金と時間がかかるので、折り返して苫小牧へ戻る方が良くなりました。
今回の遠征で旭川から富良野、滝川へと回り旭川でもう一泊して道央エリアをコンプリートから網走に向かっていれば、残りを東日本パスや道南フリーパスで楽に回れたように思います。
駅メモ 道東遠征
道東での観光地といえば、北見、網走、知床半島、根室、釧路、摩周、川湯温泉があります。ただ、道東エリアを巡る列車の本数が少ないため、一日かけて回れたとしても二箇所がいいところです。
観光が目的であるならば、鉄道旅よりも2泊3日ぐらいの北海道バスツアーで周る方が色々な観光地を回れるように思います。鉄道乗りつぶし旅が目的ならば、一気に根室や釧路まで向かってしまいましょう。
いずれにせよ、道東エリアの再訪はかなり辛く、駅メモ旅では取りこぼしがないように注意して行きます。
旭川→網走
本日は昼から網走観光を予定していますので旭川の散策はほどほどに朝から出発します。
網走行の特急オホーツク1号で2回目の指定席を使用しましたが、終点の網走まで自由席でも空席が目立っていました。オンシーズン以外なら指定席は特段いらないように思われます。
朝食がてら、旅のお供に旭川B級グルメで有名なジュンドッグと北海道限定と書いてある、うららというお茶を片手に車窓を眺めていきます。
ジュンドッグは、おにぎりの天むすが棒型になっていて、食べ歩きしやすいようになっています。味は天むすの味をそのまま想像してもらえれば良いと思います。
ジュンドッグは旭川駅のキヨスクに置いていました。個数限定なので購入はお早めに。
旭川の街を出れば、広大な畑が広がります。
にしても、相変わらず天気が良くないな………
旭川から網走駅まで約4時間の移動です。青春18きっぷならば、2時間に一回程度は乗り換えがありますので気分転換ができますが、特急とはいえ、ただただ乗りっぱなしも辛いもので、さすがに疲れます。
ただ、こちらの路線では上川駅手前で列車のすれ違い待ち時間がありますので、少し外に出て体を伸ばしましょう。
長距離の鉄道旅には、外に出て体を伸ばせる停車時間が案外ありがたいものです。
ふと、車両を見てみれば車体がベコベコでした。
野生動物が突撃でもしたのか……。
この先の上川から白滝までは単線の線路が伸びています。この区間は鉄道好きには有名な区間で一駅の区間が一番長いのだそう。
上川から白滝まで一駅の乗車料金が970円だから大阪〜大津ぐらいの距離です。
こちらの区間は野生動物が出没する地域で草木は伸びっぱなし。走行中は野生動物を警告するため汽笛がピーピーと鳴り響きます。汽笛も含めて、無造作に広がる緑の多さに北海道を感じます。
野生動物でも見えないものかと期待しましたが、この汽笛で逃げてしまいますので、なかなか見ることができません。
この原生林地帯を抜ければ、似たような景色にも関わらず何かしら空気が変わったような気がしました。まるでトンネルを抜けたあとのよう。
遠軽駅に近づくと、瞰望岩(がんぼういわ)という有名な巨大な岩が見えます。アイヌの伝説の舞台になっているのだとか…………。
………しかし、毎度のことながら天気が悪い。
遠軽駅でスイッチバック。進行方向が入れ替わりますので、後ろのにい気を使いながら座席をくるりと入れ替えます。この遠軽駅ではスイッチバックのために、僅かですが停車時間があります。
ここでは、記念乗車券を買いに走る人がチラホラ。記念きっぷを買いに行くのであれば、間に合うように帰ってきてください。
北海道は変わった地名がたくさん。
留辺蘂…………
るべしべと読みます。駅名標の下には道北と同じように、やっぱり札幌ビール。畑の広がる車窓を見ながら、道東エリアを進みます。
途中にある、この駅には愛が無いそうで………。
自然はいっぱいあるのにね……。
なんて、ダジャレている間に道東一番の都市の北見駅に到着。町並みを見れば、飲食店や宿泊施設が多くありそうです。ホテルの料金も網走に比べて安かったので、旭川や富良野を観光した後、北見で一泊して翌日に網走や知床を観光するプランも良いのかな。
北見市内を見ながら網走駅に向かいます。気づけばこんなところにじゃじゃ丸が。
女満別駅はお洒落な駅舎でした。この駅近くの女満別空港は網走や知床半島の観光を目的にするのであれば便利な空港かと思います。
ただ、北海道周遊という面で見れば、女満別空港よりもやっぱり新千歳空港になってくるんですけどね……。
女満別駅を過ぎて網走川が見え始めると、間もなく網走駅に到着します。
網走駅散策
本日の昼からは網走観光を楽しみます。有名な網走駅の縦看板。縦になっているのはきちんと意味があります。
が……………なんだったかな?
実際に来てみれば横文字の網走の看板もチラホラ。
網走駅からは2時間おきぐらいで、監獄博物館へ向かうバスがでています。今回の12時半に網走に到着する工程では、バス停の近くのすき家で急いで牛丼を食べて、バスの発車時間にギリギリ間に合うかどうか。
駅前からそのままバスに乗って監獄博物館で観光を楽しむのも良し。一本バスをズラして駅前の網走グルメを楽しむのも良し。すぐに博物館に行って監獄飯を食べるのも良し。
と、なります。
筆者達はバスの時間をズラして駅前のイタリアンの店に入りました。注文したのは、店オススメのカニのリゾットとウニのスパゲッティ。
素材がどうというのもありますが、単純に料理の味付けが美味しい。そんなシェフの腕が光る、きっと何を食べても美味しいと思えるお店です。
ここのシェフが作るオムライスも美味しいはず。ついつい、お腹いっぱいにも関わらず追加注文してしまいました。今回の遠征を通して一番美味しいと思ったお店でかなりオススメです。
次のバスの発車は14時台になりますので、先に今夜のホテルのドーミーインにチェックインします。網走川のほとりにたつ眺めの良いホテルでした。
バスの時間まで一時間ほどゆっくりしました。というのも、
食べ過ぎて苦しい………。
ホテルで少し休んだ後は、ホテルから歩いて数分のところにあるバスターミナルへ。網走駅からバスターミナルまで徒歩で15分ぐらいかかると思います。天都行きのバスに乗って網走監獄まで。
博物館まで駅から歩いて行けるかとも考えましたが、実際バスに乗ってみたところ到底無理です。網走監獄へ行くならば、バスを使うことになると思いますが、本数が限られていますので時間には注意しましょう。
天都行きバスは本当の刑務所前を通り過ぎて、博物館へと向かいます。
網走監獄博物館
網走監獄博物館の入口手前の食堂では有名な監獄飯が食べれます。せっかくの北海道なので美味しい海産物を食べたくなるところですが、監獄飯は、思いの外、美味しいと評判です。
r.gnavi.co.jp監獄博物館の敷地はとても広大で、見てまわるだけでも良い運動にもなりそう。
開放感溢れる芝生では、ついついジャンプ…………。
しかし、何故、毎度毎度飛びたがるのか。
誰だろう?
よくネットで見かける屋根の上の人。作者も洒落を効かせたのでしょうか。こうやって写真を取る人も多いはず。
共同風呂。一人変なのが混じっています。
色々見ながら、歩き疲れては休憩して、と、ゆっくり回っても、だいたい3時間もあれば充分だと思います。
一通り見終えた後は程よい時間になっていました。施設の閉館時間もさることながら、網走駅に向かう終バスの時間が迫っています。
流氷館を見に行く場合は、見学時間が40分程度しかとれませんが、流氷館行きのバスを待ちます。
流氷博物館
流氷博物館入口に到着しました。駐車場には北緯44度ライン。
何の境い目だったか……。
監獄博物館から流氷館まではかなりの距離をがありました。しかも上り坂です。徒歩でいくならば、相当な覚悟が必要です。
最終バスを逃せば、何時間歩くことになるかわかりません。時間が限られているので、取り急ぎ見学します。
中には網走の冬の温度を体感できる施設がありました。冬の網走では−15℃が平均気温だそう。
この温度では、濡れタオルを振り回すと凍りつき、バナナで釘も打てるそうな。
極寒の世界を楽しむのも良いですが、あまり長く居すぎると身体の芯が冷えてしまいますので、あまり調子に乗りすぎないようにしましょう。我慢比べなどは以ての外です。
屋上には展望台がありますが、いつもながら天気が悪く網走市内は見れず。
大学生っぽい人達もガッカリした様子。
同行者はどうしてもここの流氷アイスが食べたいとのこと。時間があまりないので同行者はグッズを見て回り、筆者はアイスクリームを注文と二手に別れました。同行者は色々な雪国グッズを物色中。
溶けるから早く取りに来い!!
散策が終わり、バスターミナル近くのホテルに戻ります。
今回のバス運賃は合計で880円でした。網走バスでは一日乗車券が850円で発売されていますので多少はお得になると思います。
流氷博物館はムービーとプロジェクションマッピングを見たとしても、急ぎ足にはなりますが網走監獄に向かうバスに間に合います。
バスの出発時間と見学の所要時間を考えた場合、網走監獄への観光の順番としては、まず流氷館、次に監獄博物館へ向かうのが良いと思います。くれぐれもバスの乗り遅れには注意しましょう
網走観光 夜
身体が冷え切ってしまったのでホテルに戻り少し休憩します。あまり調子に乗らなければ…と後悔しながらホテルの大浴場で身体を温めてのんびりと晩御飯までの時間を過ごしました。
飲食店は網走駅の一駅先の高城台の近くに集まっています。網走の飲食店エリアは全般的に炉端焼きの居酒屋が多い印象でした。ホテルのチラシに乗っていた三八商店というお店に行きます。
関西では馴染みのないメニューが多く、中でもイバラカニというのは初めて。
イバラガニはタラバガニの一種ということで、タラバは褐色に対して、イバラは赤色をしているそう。ズワイガニと紅ズワイガニの違いのようなものでしょうか。味はタラバガニにも引けを取りません。
………写真を取るのを忘れてしまいました。
中でも長天炙りが美味しかった。薩摩揚げのようなもので、魚の味が濃く出ていて、今まで食べた中で一番美味しい練り物です。
同行者は北海道についてから、ラーメンやら、スープカレーやら、ホルモンやリゾットに、と海産物をほとんど食べていないとBOOBOO言っていましたが、初めて海鮮らしい海鮮料理を食べて満足した様子。
同行者の機嫌も治りほろ酔いになったところでホテルに戻ります。
本日はこれにて終了。次回へ続きます。
関西発駅メモ 道東遠征 網走根室編 - 関西発 駅メモ攻略 全駅制覇で日本周遊を目指してます。
♯91
網走博物館などの市内の観光地は17時で閉館してしまいます。最終の網走駅に向かうバスに乗れば、18:52釧路行きの列車に間に合いますので、22時前には釧路につくことができます。知床エリア観光や、釧網本線にある途中駅の北浜駅や摩周駅で途中下車する予定がないのであれば、そのまま釧路へ行ってしまう方が良いと思います。